黒執事の主題歌MAISIEとWALTZを解説！豪華アーティスト共演の魅力とは

アニメ『黒執事 -緑の魔女編-』の主題歌、もうチェックしましたか？ 今回は、オープニングに「MAISIE」、エンディングに「WALTZ」と、どちらも耳に残る魅力たっぷりの2曲が選ばれています。

「MAISIE」は、実験的なサウンドが印象的な音楽ユニット・Cö shu Nieと、あのHYDEさんが夢の初タッグを組んだ楽曲。HYDEといえばL’Arc～en～CielやVAMPSなどでも知られるレジェンド級のアーティストですよね。そんな彼がアニメ主題歌に関わるのは、それだけでニュース級です。

一方の「WALTZ」は、女王蜂のアヴちゃんがプロデュースした、新進気鋭のボーイズグループ・龍宮城（りゅうぐうじょう）によるナンバー。これが彼らにとって初のアニメタイアップということで、こちらも注目度大！

この記事では、それぞれの楽曲がどういう経緯で生まれたのか、どんなところに注目して聴くとより楽しめるのかを、アーティストのプロフィール紹介も交えながら、じっくり掘り下げていきます。「黒執事」の世界観と音楽がどう絡んでいるのか気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！

黒執事OP「MAISIE」とは？HYDEとCö shu Nieが織りなす幻想のコラボ

『黒執事 -緑の魔女編-』のオープニング曲「MAISIE（メイジー）」、もう聴きましたか？ HYDEとCö shu Nieという、まさに“異色で夢のような組み合わせ”で生まれた楽曲です。

HYDEの妖しくも美しい世界観と、Cö shu Nieならではのエッジの効いた実験的なサウンドが見事に融合していて、物語の幕開けにぴったりの壮大さと不穏さを同時に感じさせる仕上がり。これは一度聴いたら忘れられません…！

この章では、そんな「MAISIE」に込められたこだわりや、二人のアーティストがどんな風に楽曲を形にしていったのか、その裏側をじっくり見ていきましょう。

HYDEの歌詞が語る“黒執事”愛とゴシックな世界

「MAISIE」はHYDEが作詞・作曲を担当しています。

「自分の好きな世界観を自由に描けた」と本人も語っている通り、歌詞には19世紀英国のゴシックな雰囲気と、“黒執事らしさ”がたっぷり詰まっています。

幻想的で少し陰のあるリリックと、重厚な旋律。とくにシエルとサリヴァンの出会いや、物語序盤のミステリアスな空気をふんだんに感じられて、聴いているだけで物語の世界にすっと引き込まれてしまいます。

音だけでここまで“作品とリンクする感覚”があるのは、さすがHYDEと唸るしかありません…！

Cö shu Nie・中村未来の音作りがカギ

そしてアレンジを担当したのは、Cö shu Nieの中核メンバー・中村未来さん。

彼女の手がけるサウンドはいつも独特ですが、今回も変則的なリズム構成や、ちょっとクセのある電子音などが絶妙なアクセントになっていて、「黒執事」の持つミステリアスな雰囲気をしっかりと音で表現しています。

HYDEの繊細で妖艶なボーカルと、Cö shu Nieの尖ったサウンドがぶつかりながらも融合している感じ、まさに化学反応そのものです。

“音楽が語る”アニメ世界への没入感

「MAISIE」の大きな魅力のひとつは、楽曲がまるでアニメ本編の語り部のような存在感を放っていること。

冒頭の重厚なストリングスと電子音のバランス感、そしてどこか儚さを感じさせるメロディラインが、作品全体に流れる「影」と「謎」を象徴しているようにも感じられます。

特に、魔女編の持つ不可解で幻想的な展開にぴったりで、アニメと音楽のシンクロ具合がとても高いのが印象的です。

「黒執事」の世界にどっぷりと浸りたい方、ぜひイヤホンをしてじっくり聴いてみてください。音楽が物語の奥行きをさらに広げてくれるはずですよ。

EDテーマ「WALTZ」の魅力とは？龍宮城が描く“余韻の美学”

『黒執事 -緑の魔女編-』のエンディングテーマ「WALTZ」、聴いた瞬間に「これはただのEDじゃないな」と感じた方も多いのではないでしょうか？

この楽曲を担当するのは、話題のボーイズグループ・龍宮城。そして楽曲を手がけたのは、唯一無二の世界観で魅せるアーティスト・女王蜂のアヴちゃんです。

彼らの初アニメタイアップとなるこの1曲は、作品のラストに深い余韻を残す、静かな感動を呼ぶ仕上がりとなっています。

ここでは、「WALTZ」という曲に込められた想いやこだわりについて、アーティストの背景と一緒にじっくり紐解いていきます。

アヴちゃんの“黒執事愛”が生んだ音楽

「WALTZ」は、アヴちゃんが作詞・作曲・プロデュースまでを一貫して手がけた一曲です。

驚くべきは、その制作にあたって原作コミックスやアニメをじっくり読み込んだという点。シエルたちの心の動きや、作品が持つ“陰”の魅力にしっかり寄り添った内容になっています。

その誠実さが音や言葉のひとつひとつから伝わってきて、まるで“作品の一部”として生まれたような一体感を感じさせてくれます。

シエルのセリフから生まれた“心の支柱”

この曲の中で特に印象的なのが、「後悔はしていないし、甘えてはいけない――誰にも」というセリフがベースになっているところ。

これは主人公シエルの内面を端的に表した一言でもあり、その孤高さや誇り、背負っているものの重さが歌詞とメロディにしっかりと落とし込まれています。

曲の終わりに流れることで、視聴者の中に“静かな余韻”を残してくれるのが、この曲のすごさですね。

“舞うように終わる”黒執事の美学

「WALTZ」というタイトル通り、楽曲にはワルツらしい三拍子のリズムがベースにあります。

そこに現代的なアレンジや音の歪みが重なって、ただクラシックで美しいだけじゃない、“黒執事らしい複雑な陰影”が生まれているのが大きな魅力です。

まるでキャラクターたちが舞踏会の余韻に包まれながら静かに姿を消していくような、そんな美しいラストを演出してくれる一曲。

アニメを観終わったあと、エンディングを飛ばさずに余韻にひたる――そんな楽しみ方がしたくなる、まさに“大人向けの一曲”です。

主題歌アーティストを比較！「MAISIE」と「WALTZ」はどう違う？

『黒執事 -緑の魔女編-』のオープニング「MAISIE」とエンディング「WALTZ」。どちらも強烈な個性を放っている楽曲ですが、その裏にはまったく異なる音楽的背景とアーティストの感性があります。

一方はHYDE×Cö shu Nie、もう一方はアヴちゃん×龍宮城という、ちょっと他では見かけない豪華＆斬新な組み合わせ。アニメの主題歌としても、かなり珍しいパターンなんですよね。

ここでは、それぞれの曲やアーティストがどんな魅力を持っているのか、共通点と違いを比較しながら見ていきましょう！

制作陣のスタイルから見える“音の個性”

まずは楽曲の作り手に注目してみると、「MAISIE」はHYDEが作詞・作曲、そして中村未来（Cö shu Nie）がアレンジを担当。

このタッグによって、幻想的でどこか不穏なゴシックロックに仕上がっていて、まさに“黒執事のオープニングにふさわしい！”という印象です。

一方の「WALTZ」は、アヴちゃんがすべてを一手に引き受けた完全プロデュース曲。

クラシックなワルツのリズムに、感情豊かなメロディと現代的な音使いが融合していて、エンディングにぴったりの余韻を感じさせてくれます。

アーティストのキャラが色濃く反映された2曲

HYDEはもう言わずと知れた、L’Arc〜en〜CielやVAMPSで活躍するカリスマロッカー。耽美で重厚な世界観を作る天才です。

そんなHYDEの感性が、Cö shu Nieの実験的な音作りと重なったことで、オープニングなのに芸術作品のような存在感に。

一方で、アヴちゃんは“歌うだけじゃない”、演じるように音楽を表現する表現者タイプ。

舞台っぽい構成や情緒的なメロディ、心に残るワードセンスが光っていて、「WALTZ」にはその個性がぎっしり詰まっています。

主題歌の違いを表でおさらい！

こうして見ると、方向性はまったく違うけれど、どちらも『黒執事』の世界観としっかりシンクロしているのがよくわかりますよね。

オープニングとエンディングで雰囲気を変えながら、物語の入口と出口をしっかりと彩ってくれる――そんな贅沢な主題歌構成、アニメファンとしては本当にありがたいです。

黒執事の世界観を彩る「MAISIE」と「WALTZ」──ふたつの音楽が紡ぐ余韻

『黒執事 -緑の魔女編-』の主題歌「MAISIE」と「WALTZ」は、それぞれまったく違うアプローチで物語を彩っていますが、どちらにも共通しているのは“作品への深い理解と愛情”です。

オープニングとエンディングという異なる役割を持ちながら、音楽の力で作品世界を広げ、視聴者の心にしっかりと残る余韻を残してくれる──そんな、まさに「名曲」と呼べる二曲です。

ここでは、その印象的な役割や聴きどころを、あらためて振り返ってみましょう。

“入り口”と“出口”で変わる温度感──曲が導く物語体験

まず「MAISIE」は、冒頭から緊張感と荘厳さに満ちた音像で、一気に物語の世界へと引き込んでくれます。

ゴシックホラーらしい不穏なムードや、シエルたちの運命の重みが、サウンドを通して自然に伝わってくるのが印象的です。

対して「WALTZ」は、エピソードを見終えた後の余韻に寄り添うような、しっとりとした情緒が魅力。

この“温度差”があるからこそ、視聴者は1話ごとに感情の振れ幅をしっかりと体感できる──そんな構成の妙も感じられます。

音楽の個性が作品に深みを与える贅沢さ

HYDE、アヴちゃんという音楽界でも屈指の表現者が手がけたことで、主題歌は単なるオマケではなく、アニメそのものを語る“もう一人の語り手”のような存在になっています。

HYDEの作り出す重厚な世界と、Cö shu Nieの実験的なアレンジによる「MAISIE」。

そしてアヴちゃんの情熱と表現力が龍宮城に注ぎ込まれた「WALTZ」。

それぞれが持つ色彩の違いがあるからこそ、作品全体により一層の“深み”が生まれています。

観終わったあと、ふと耳に残る──“音楽の余韻”

どちらの楽曲も、物語のテーマやキャラクターの内面を的確に捉えている点が大きな魅力です。

視聴後にふと思い出してしまうような、ふわっと耳に残るメロディや言葉たち──それは、“アニメの余韻”として心に静かにとどまる力を持っています。

『黒執事』という作品が放つダークな魅力とキャラクターの深みを、音楽というもう一つのレイヤーで支えてくれる「MAISIE」と「WALTZ」。

ぜひ、一度だけでなく何度でも聴き直して、その奥行きと味わいを楽しんでみてください。アニメと音楽が織りなす贅沢な時間が、きっとあなたの中にも残るはずです。